メモ=南部890KB
 
 私が小説らしきものを書き始めたのは小学校三年生。
 当時はシートン動物記に感化されて
 「狼王レオン」という童話みたいな話を書いてた。

 打って変わって今は官能小説を書いていたりする私ですが
 前の日記『男の美』に肉欲雑じりの激しい初恋をしなければ
 書いていなかった、と書きました。
 
 今日、十年前の小説の欠片を見つけ、ちょっと読んだところ。
 まだ高校生の頃の初めて書いた長編。当時を少し思い出す。
 私は処女のまま死ぬ女剣士を書いて、当時年上の女友達に見せたら
 「処女のままでいさせたいんだねー、やらせればいいのに」
 と揶揄されたっけ。
 
 しかし礼儀知らずな感想だな(笑)と今も思うけど、当時も私は冷静に
 「どうして、現実でしたいと思ったことのないことを
 自分の分身である主人公にさせられるんだろう?
 BLを読む女の子って変なのー」と内心思っていた。
 
 そのくせ彼女は、私が「将来ポルノ小説家になりたい」と打ち明けたら
 「えー!? やだー、貴女に書けるのー!?」とか言ったんだよな。
 
 でも、今の自分と比較するとそんなに当時零した『将来』と
 違った路は歩んでいないような気がするのだ。作家にはなれてないが。
 私は昔から「いつかしたくなるだろうし、そしたら書きたいなー」と
 予想していたんだなと、自分の先見の明に驚いてみたり、
 やっぱどれだけ本を読んでいても素人感想は私見が入っちゃうから
 難しいなーとか思ったり。彼女も若かったせいかもしれないけど。
 
 やっぱり自分のことは自分が一番良く分かっている。
 誤解する人間にはさせて置けば良いのだ!