進行

 
 官能に戻るためにも一日中書いて、60KB進ませた。
 そして、書き込みたい部分を数行で済ませて、どんどん空間を繋げていっている。穴が開いているのはあと僅か(と、思いたい)
 あーもう、仕上げてやる!
 
 決起したのは、一昨日の飲み会で、何度も喉まで出掛かった己の言葉。
 「何とか仕上げちゃった方がいいですよ」
 我が身に置き換えて考えると、一番ムカつく言葉。
 自分もできていないのに。
 渾身を込めていればこそ、迷ったりするのは人生と同じ。小説を完結させるということは、ひとつの人生を完結させるということ。迷って、悩んで当たり前。
 私だって決意して長編を仕上げられるようになったのは、書き歴十八年の中で、此処数年のことだ。