限り無く透明に近いブルーを読んだ父が
 「こういう生活、一度してみたい気になったよ」
 と言った。
 あのぐちゃぐちゃな人生、その日暮らしの虚無な生き方、血と痛みと恐怖と混沌。
 わかるなぁ。あれ読んだ時の衝撃は凄いよね。
 
 小説とは、違う人生を生きる唯一の術。
 だから生活や日常の空間には力を入れたいなー、やっぱ。
 出来るかどうかは置いといて。
 官能は、絵に描いた餅になりがちな小説の中の恋を、生の血が通った地上まで引き摺り下ろす一つの方法な気がするので大好き。
 別にドロドロ系とかじゃなくてもね。