※嘘は書いていません。実際に本で読んだ情報で、確かなものですが、主観です。
 
 特に有色人種や違う宗教を相手にして戦う白人の話は大嫌いだ。
 歴史を主題にした映画を見ると、いつも「こんな白人優位な片面からしか見てない映画なんて!」と思ってしまっていた。まあその諸悪の根元はハリウッドなんだけどさ。
 
 スパルタもなぁ、実は大好きだったんだ。
 徹底的な禁欲で、性欲を鍛えることに転化して発散、女も強くなければいけなくて子育ても許されずひたすら修行の日々。(修行だけしてられたのも、「弱くて生きる価値もない」先住民を奴隷にして日常に必要な生活の糧を全部やらせていたからだが・・・・そこんとこ描かれんのかなあ)
 男達はまあそんなわけで戦争好きで戦いに行き、留守を守ったのは女たちで、事実チョー強い。で、戦争に負けて帰ってきた男達を「負けるような遺伝子はいらーん!」とばかりに矢で射って戦場へ追い返すところが、とっても感動的。
 自分の子が弱かったら殺す「強さ狂信」母親だもん、男にもこれくらいやってくんなきゃねーv
 ・・・・けど、この弱き者は死ね・強い遺伝子を残すことだけが誇り!という「強さ宗教」が、ナチスの優生思想に受け継がれたことを知っている人は少ないんだろうなぁ。かつてスパルタは障害を持った子を平気で殺しただろうけど、ナチスは去勢・避妊手術した。
 てか、そんな背景の前にペルシャ兵を悪ならまだしも、化け物に描いているところが気にいらーん!!
 
 で、気付いた。
 
 そっかー、私は歴史オタクなんだ(笑)
 昔は私も容姿に優れた白人の活躍する歴史映画にキャーキャー言ってたはずなのに、いつからこんな蘊蓄人間に・・・・・・と思ったら、たぶん歴史に興味を持って調べ始めてからじゃないかと気がついた。
 
 それまでも人種問題に詳しいライターさんや、パレスチナ問題に詳しいライターさん、短大生の時に欧州留学に行って差別を受けた講師の話を聞いて、そういったものを受け入れる土壌は出来ていたと思うんだけど、小説を書くために歴史を読み漁っていると、やはり説得力を持たせるために敵方の歴史や、戦い方なんかも調べるじゃん。
 で、読み進めていくうちに「何か、白人種のほうが悪くない?」ってことが何度もあったのが、一回目の気付き。そして見方を変えて、有色人種や悪と目される側から調べていくと、日本素晴らしきかな、必ずそちら側の視点から書いた本が見つかって、「どう見ても白人が悪い」という気持ちになる。
 インド・カースト制度の根元、ローマ帝国に始まって、アフリカ・インド・中国の植民地、ネイティブ・アメリカンアボリジニユダヤ、アフリカからの奴隷、アラブ・・・・
 本によっては平気で「植民地化のお陰で文化が発達した」「暖かい父性愛で見守った奴隷制」とか書いている馬鹿もいて、日本の著名な本って妙に白人贔屓な気がする。
 まあ、こういう知識で植民地そのものが侵略・暴虐に過ぎない、と知ると、やっぱり日本のやったことにも頭が行くわけで。
 歴史は繋がってるんだな、と当たり前の事実に気づいて、もっと掘り下げると、凄い物が出てきたりして歴史は面白い。
 
 最近は13ウォリアーズの原点が、白人種アーリア系の原住民征服に端を発しているものなんじゃないか?と気付いて、意気消沈中。
 映画しか観てないので何とも言い難いんだが、かつてインドの原住民(黒い肌のどちらかというと東洋・アフリカ系)は樹木と蛇を信仰していて、農耕。特にアーリア人に最後まで抵抗したナーガ(大蛇、竜)族と呼ばれた原住民の王族達は、勇猛果敢な戦士の一族で有名だ。
 この映画の中でも、黒い肌の原住民を「竜」と呼ぶところがあるし、インドの原住民ドラヴィダ族の信仰対象だった地母神を持ってるし、密林だし・・・・。
 この映画の中の白人どもは集落なんか造っちゃってるが、インド人男性の上層カーストバラモン・クシャトリナ・ヴァイシャ)の男のY遺伝子に、特に白人種との共通項が見つかっており、友好的な移住ではなく、男だけでやって来て現地の女を強奪強姦して、原住民を支配下に置いた、というのが実証された、という。
 そこからインドでは女は全員男の奴隷である、という階級が生まれたとか。特に女は肌が白くないと貰い手もないし、男に貢ぎ金を払わなくちゃ結婚できないし、今でも不可触民の女は犯されても文句も言えないし・・・・上層三カーストの男=白人種への捧げ者扱いだったのが窺える。
 この歴史を知っていて尚、日本人学者なんかが平気で「今でも各地に黒人差別は残っていて、移住してきたインド・アーリア系の人々が原住民に嫌悪を抱いたとしても理解出来る」みたいなこと書いてんだもん、嫌になるよ。
 
 
 
 で、何が言いたいかというと、有色人種と白人種の戦いは、観ていて色々辛くなってしまう、というお話。ちまくまとめて申し訳ないけど、戦争を描くなら白人対白人が、気が楽でいいなぁ。
 欧州で千年戦争が続いたし、神聖ローマ帝国の時なんか傭兵が民衆を殺しまくっちゃってドイツの人口が半分に減ったくらいだけど、侵略するしか脳がない白人のバカ共が勝手に殺し合っているだけなので、まだマシな気がする。英国のサクソン人来襲とかさ。
 せめて別種族に迷惑かけないで欲しいよね。
 もちろん、戦争そのものが弱い者を直撃する「悪」だし、白人の中にも階級が存在していたのは分かっているけれど(ましてや女なんか人権がなかったし!)、でも、他の人種を蔑んで奴隷化するくらいなら白人だけで勢力争いしていて欲しい。
 
 奴隷制アメリカ南部なんか、どれだけクズでも白人であると言うだけで、黒人ならば殺し放題犯し放題だったわけだしさ(その奴隷の損害賠償は払わなきゃいけなかったかも知れないが、犯罪ではなかった。リンカーンの演説がそれを良く示していると思う。リンカーンは決して黒人を守ろうという気なんか無く、白人優位主義だったけど、「南部では異種混交が進んでいる。奴隷制のせいだ! 何故なら自由黒人のここ北部では異種混交は殆ど無い。つまり南部の方が白人の血が汚れており、それは白人の男に暴挙による」みたいなことを言っている。全く持ってその通りで、アフリカ系アメリカ人の全てと言っていいほど、遺伝子には白人の遺伝子が組み込まれている、らしい。まさか奴隷のアフリカ人と白人種が恋愛したなんて誰も考えないよね。・・・・あまりの非道さに胸を突かれる。奴隷化されると言うことはそういうモノなんだろうけど)
 
 とにかく、書くとしたらやっぱ、神聖ローマ帝国かなぁ。
 これが奴隷制とかだとテキトーに書けないけど、白人なら、自分たちが平気で有色人種の歴史ねじ曲げてるから、あんまり罪悪感無いし♪
 
 余談だが、インド原住民の貴族ナーガ族は、仏教の開祖釈迦を輩出した一族でもあるv
 もうv 格好良すぎるよ、竜族
 マジ書きたくなる。
 
再びインド情報:
ヒンドゥー至上主義と科学
インドのカースト制度とダリット
インドに歴史学が発展しなかったわけ
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南部奴隷制について